宮古毎日新聞 2016年3月27日(日)
http://www.miyakomainichi.com/2016/03/86953/
自衛隊配備阻止へ結束/計画撤回要請決議採択
いのちの水守る市民集会
「いのちの水を守ろう-自衛隊配備反対3・26市民集会」(主催・同実行委委員会)が26日、市中央公民館大ホールで開かれた。宮古島への陸上自衛隊配備計画に反対する市民ら約150人が参加。多くの人が平和や地下水保全のために配備に反対を訴え、配備阻止へ結束を呼び掛けた。防衛大臣宛ての配備計画撤回を要請する決議も採択した。
開会あいさつで実行委員会の岸本邦弘共同代表が「地下水をだめにしてしまう自衛隊が来てはいけないとの思いを伝えるために集会を開催する。なぜ自分たちが発言しなければいけないのか、今の宮古の状況を確認してほしい」と語った。
集会では9人が登壇した。宮古総合実業高校教諭の前里和洋さんは「自衛隊配備予定地は水源流域に隣接していて地下では重なっている可能性も否定できない。将来に想定される懸念があれば除外する必要がある」との考えを示した。
西辺地区在住の池間敏さんは「自衛隊、ミサイル配備はとにかく反対」、配備予定地がある福山地区の自治会会長である砂川栄さんは「地下水流域になぜ自衛隊を誘致しなければいけないのか。行政は水源流域に配備させないことを明記すべき」と反対を表明。宮古南静園園長の新城日出郎さんは問題の透明性を高める手段として「専門家が水についての適切な質問を、責任ある人にぶつけ、回答をみんなに見てもらうことが大事」との考えを示した。
観光業に携わる猪澤也寸志さんは「ミサイルが配備されれば中国から先制攻撃を受けることが危惧される」、平和をつくるキリスト者の会の中村晋作さんは「ミサイル攻撃や自衛隊の盾となって最後を迎えるのはいやだ」、てぃだぬふぁ・島の子の平和な未来をつくる共同代表の楚南有香子さんは「みんなで楽しく夢を語りながら、ミサイルや自衛隊配備を止めるための話をしていきたい」との思いを語った。
池間島在住の前泊博美さんは「戦争につながるかもしれないものは一つも宮古島に持ってくることはまかりならない」、戦争体験者で城辺在住の篠原文男さんは「日本は惨めな敗戦を迎えたにもかかわらず現政権はまた同じ道を歩もうとしている。市長は自衛隊配備について、備えあれば憂いなしというがとんでもないこと。何としても阻止しなければならない」と訴えた。
フロアからも多くの人が自衛隊配備に反対の意見を述べたほか、防衛大臣に対し配備計画の撤回を求める要請を決議した。要請は30日に防衛省へ提出される。
自衛隊配備反対を訴える登壇者の話を聞く集会参加者たち=26日、市中央公民館大ホール
「いのちの水を守ろう-自衛隊配備反対3・26市民集会」
宮古島のお母さんたちが集まって活動する"てぃだぬふぁ 島の子の平和な未来をつくる会"の共同代表:楚南有香子さんのスピーチです。
同会 "てぃだぬふぁ"さんの facebook より
━━━━━━━━━━━
水のことを考える時、子ども達の未来を思うのと同じように、島の過去に思いをめぐらせるようになりました。
平良に生まれて平良で育った私には、なかなか見えずらい、島の歴史・島の文化でありました。
見えてはいたのに、自分の故郷のことであったのに、まるで遠く離れた島の話のように、私のものとして捉えることが、今まで出来ていませんでした。
そのような若い人が、島には沢山いるのかもしれません。
今私は、島の事を新たに知る喜びと、あらたに目の前に立ち現れてくる島の姿に感動する日々の中にいます。
水の事を語る・水の歴史を語る・水にかかわる文化を語る、その中で、それを少しずつ自分自身のものにしていっている実感があります。
自衛隊ミサイル基地配備に反対する そのことがきっかけではありますけれど、今この時に改めて、島の人が水のことを考え・島の過去を思い・未来のために水を守る取り組みが出来ることを、ある意味とてもよい機会をもらったのではないかと思っています。
子ども達の未来・島の未来を思いながら、現実を厳しい眼で見つめ、それでも未来に大きな希望を持って、大きな夢を皆で描きましょう!
お互いの胸の内に有る、
「こんな宮古島になったらいいな」という理想を語り合い、その夢を実現するために力を合わせましょう。
その夢が叶えば叶うほど、自衛隊に頼る経済や、自衛隊にたよる過疎化対策は遠のきます。
どうか、皆で楽しく夢を語り合いながら、自衛隊ミサイル基地配備を止めるべく前進しましょう!
最後に、去年のピースウォークのイベント会場で読ませてもらったスピーチ文を、この文がてぃだぬふぁのメンバーの思いを良く表した文章だと思うので、再度読ませていただきます。
私たちは、忘れません。
仕方なくミサイル基地を受け入れようーと言っている人達も、
明るい未来を夢みて、子どもたちの幸せを願っていることを。
私たちは、考え続けます。
ミサイル基地を作ることでもらえるお金がなくても、
自然豊かで魅力溢れる宮古島を、
どうやればさらに発展させることができるかを。
私たちは、信じています。
島の未来を、一人一人が今までよりもっと真剣に考え、知恵を出し合うことが、平和な未来を、そして希望溢れる未来をつくることを。
私たちは、あきらめません。
私たちが、そして子どもたちが平和な未来を生きることを。
私たちは、忍耐強く対話を続けます。
ミサイル基地配備受け入れ賛成の人とも、判断できず迷っている人とも対話を続け、よりよい未来をつくる力に変えていきます。
ふるさと宮古島を思い
美しい自然にひかれて
島の人の人情にふれて
それぞれが、みなそれぞれの思いで、今 ここで生きていて、
また これからも生きていくために、
どうか皆さん、思いをつなげていきましょう!
自らの声を、思いをのせる力・思いを強くする力にして、語り合いましょう。
私たちが望む未来にミサイル基地はありません。
子どもたちが夢みる未来にミサイル基地はいりません。
以上です。ありがとうございました。
宮古のお母さんたち
マガジン9三上 智恵の沖縄撮影日記《辺野古・高江》
http://www.magazine9.jp/article/mikami/26219/
第42回
戦争の島にはさせない
~自衛隊配備に反対する宮古島のお母さんたち~
忘却力が弱いくせに、記憶力が悪く、なんでも忘れるのでいろいろ見かけた問題をメモ方式で整理するつもりです。
(国語は苦手〜〜)