奄美・南海日日新聞 1月23日 (月)

黒ウサギの夢 城村 典文

今年の正月は、天気も良く心穏やかに過ごせた人が多かったでしょうか。

小生は、近くの山肌が赤く切り開かれていくのを眺めながら心落ち着かない日々でした。

あの草原にいた希少な動物は、どこに姿を隠したのでしょうか。

熊本防衛支局は、環境調査の公表は自衛隊基地建設には不利益になり「不開示」とのこと。攻撃から島民を守るためと言われると納得すべきか。

武器を持たない勇気を持って地球の自然を守るのが、人類の歩む道なのか。これから先の地球人に課せられた難題に目がくらんでしまう。

沖縄やんばるの森を破壊してオスプレイの宿を造り、辺野古の海のジュゴンを追い出して、高機能の米軍新基地を計画する。非人道的な事業を強引に進めるモンスターが存在する事は確かだ。沖縄で墜落したオスプレイが、近い将来、奄美でも飛び交うのは間違いない。「ギャーギャー」とルリカケスが縄張りで抗議する夢を見た。「初夢にはしたくない」(奄美市名瀬)